買ってはいけない!?地方戸建てのリスク

地方の不動産は、都会と違い買っても値段が安いことが多いです。

九州の中でも都会ではなく地方エリアへ移住をご検討の方には

賃貸で探すよりも買ってマイホームにしてしまった方が安上がりなのでは?

と考えている方もいらっしゃると思います。

しかし率直に申し上げて、その考えはとても危険だと思います。

このページでは、当サイトを見付けて下さったあなたに、地方で築古の一戸建てを買ってしまった場合のリスクについてご説明させて頂きます。

これは地方の物件購入を一概に否定するものではなく、これから申し上げるリスクを承知の上で受け入れられる方には、購入も良い選択肢になり得ることは付け加えさせて頂きます。

本ページをお読み頂いた上で、ぜひ別ページの【九州ロマン不動産で地方戸建てを賃貸するメリット】もお読み頂き、ご検討材料にして頂けましたら幸いです。

目次

リスク1:買った後に修繕地獄に陥る

地方移住に合わせて家を買ってしまおうとお考えの方が視野に入れる物件は、数百万円程度で購入可能な安い家が多いのではないかと思います。

しかしこういう物件は大抵の場合築年数が古く、一見綺麗に見えても内部に重大な問題を抱えている可能性があります。

雨漏り
シロアリ
水道配管や電気配線の劣化
設備の故障(特に水廻り)

などなど、見えないところにリスクが潜んでいます。
購入した後にこれらが発覚してしまうと、都度修繕に数十万、場合によっては百万円以上の費用があっという間に掛かってしまいます。

マイホームを自分で手入れしながら住むことはライフスタイルとしては良いものだと思います。

ですが個人で手に負えない大掛かりな修繕を次々自己負担しなければならないとなると資金的にも不安が付き物で、次はどこが壊れるだろうか…と、まるで終わりが無いかのような不安がつきまとい、文字通り修繕地獄に陥ってしまう可能性があります。

リスク2:移住した地域に馴染めなかった

地方への移住でよくあるトラブルとして、移住した地域に馴染むことが出来なかったというケースがあります。

遠方からの移住者さんにとっては、新しく住んだ土地は文化もしきたりも全く異なるものに感じられることが多いと思います。

いわゆる村や集落と呼ばれるくらい人口の少ない地域では地域行事への参加を勧められたり、自治会に加入して欲しいといったお誘いがあることもしばしば。
ご近所さんが気軽に訪ねてきておすそ分けをしてくれることもありますが、そういった濃い人間関係をストレスに感じてしまう人もいらっしゃると思います。

地域性だけでなく、都会の人と田舎の人とでは、そもそも「常識」と思っていることが全く異なることもあります。
その結果、些細なことで行き違いが起こって息の詰まる暮らしになってしまい、ストレスから感情的になって地元住民と揉めてしまうケースも存在します。

よそ者が人口の少ない集落で地元民と揉めてしまうと最悪で、いわゆる村八分という、地域を挙げて阻害するといった扱いを受けてしまう可能性もあります。

それに対して都会感覚で弁護士を立てて法律を盾に争うようなことを始めてしまったら、もはや収拾がつかない事態にまで発展します。

仮に法律で勝ったとしても、その地域にあなたの居場所はありません。

そうなった時、家を買ってしまっていたらどうなるでしょうか?
うまく家を売却できない限り完全に逃げることはできず、あなたの人生に深い禍根を残すことになりかねません。

住む地域に確実に馴染めるという確信がない以上、知らない土地の家をいきなり買ってしまうことは非常にリスクの高い行為だと思います。

リスク3:ライフスタイルの変化に適応出来ない

人生は長いもので、あなたの暮らしの事情もライフステージごとに変化していくことは容易に想像できます。

・移住当初は一人暮らしだったとしても、将来家族が増えるかもしれません
・ご家族で移住された方でも、将来子供達が巣立つことでしょう
・人は歳を取れば体力が落ちていきます
・最終的には、運転免許を返納しなければいけなくなる時が来るかもしれません

あなたが現在どの立場にいたとしても、現在のあなたに最適化された家を購入してしまうと、将来のライフスタイルに適応できなくなる可能性があります。

そうなった時、どのようなことが起こるでしょうか?

・購入した家が手狭になった
・逆に広すぎて管理が追いつかなくなくなった
・段差や階段を上がるのが辛くなった
・公共交通機関が無いために家から出掛けることにすら困ってしまう
・家族事情で故郷に戻らなければならなくなった

そんな時、地方に買ってしまった持ち家はどうしますか?

仮にその家に住むことを諦めて出て行ったとしても、残した家の管理責任はつきまといます。
住まなくなって雑草が伸び放題になったり、家が荒れ果てれば近所からクレームが来て、いらない家の手入れに無駄な費用を掛けることになるかもしれません。

無視して放置すれば自治体から「特定空き家」に認定され、固定資産税が6倍に跳ね上がる可能性もあります。

将来買ったことを後悔し、これ以上リスクを抱えきれないと思ったとしても、そんなあなたを畳み掛けるように次の問題が襲いかかります。

リスク4:売れない

これは地方の一戸建て最大のリスクと言えるかもしれません。

地方の一戸建て、本当に売れません

古くなった家が売れるのは、建っている土地に価値がある場合がほとんどです。
いわゆる田舎と呼ばれる地方の一戸建ては地価が非常に安いケースが多く、0円でも売れないことが往々にしてあります。

むしろ土地の上に建っている家が大きな「粗大ゴミ」扱いされ、更地であれば値段が付く…なんてことも珍しくありません。

しかし家を解体すれば一般的な木造家屋でも200~300万円の費用が掛かるので、仮に土地が売れたとしても解体費用を回収することが出来ないケースが多いです。

「特定空き家」になることを恐れて自主的に解体したとしても、更地のまま売れなければ固定資産税の呪縛から逃れることは出来ません。更地なら更地で草刈りをせず放置すれば雑木林になってしまい、売れる状態に戻すのに手間と費用が掛かります。

売れなくなった家ほど悲惨なものはありません。

いらない家にあなたが払い続けなければならないものは…

・修繕費や草刈りなどの手入れ費用
・所有し続ける限り発生し続ける固定資産税
・管理の精神的なストレス
・更地に戻すための莫大な解体費用
・売却できるまでの手間や不安

更地でようやく手放すことが出来たとしても、それまでに掛かった修繕費やリフォーム費、解体費用まで…振り返って計算すると驚くような金額が掛かっていたりします。

一方、地価の高い優良な土地に新築を建てた場合、ローンを払いつつも将来ライフスタイルに合わなくなれば中古物件としてしっかり値段を付けて売り抜けることができます。

下手に地方の築古戸建てを買うよりは、地価の高い市街地の土地を買って新築した方が結果的に低リスクだった…ということになるかもしれません。

地方で家を買うという行為はその土地に縛られることであり、少し田舎暮らしに憧れたから、家が安いからといって安易に手を出すべきではありません。

不安を煽るようなことばかりお伝えしてしまいましたが、それでも田舎暮らしに憧れていたり、自然豊かな場所でDIYや畑をやって住んでみたい方、地域住民との濃い人間関係を楽しめる方も一定数はいらっしゃると思います。

もしかしたらこの記事を読んで下さったあなたは、これらのタイプに当てはまる人かもしれません。


そんなあなたには、ぜひこちらのページ【九州ロマン不動産で家を借りるメリット】も併せてお読み頂き、九州移住を通じてあなたにとって理想の暮らしを実現するためのご検討材料にして頂けましたら幸いです。

多少冒険することになっても、ロマンを追い求める人生は楽しいものですよ!

最後に

九州への移住に関してご相談をご希望の方や、ご提供中の賃貸物件の内覧をご希望の方、その他ご契約をご希望の方はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

あなたが安心して移住を果たせますように、出来る限りのサポートやアドバイスをさせていただきます。

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